6762 TDK（1983年〜）
人新世の「資本論」
図書館の予約の順番が回ってきた。
資本主義では、（命さえも直近の危険を感じない限り）優先順位1位がお金に。結果、将来の地球環境よりも、目の前のお金儲けと高エネルギー消費に依存した快適な生活（帝国的生活様式）が優先。
革新的な技術開発で環境問題を解決しようとする流れもあるが、それは、先進国の快適な生活は維持することを前提としている。
先進国の快適な生活を維持するための経済的な効率性は、遠くて見えづらい途上国（グローバルサウス）の環境破壊の上に成り立つ。しかし、その遠くて見えづらい環境破壊も、地球環境に影響を及ぼし始めた昨今、先進国も無視し得ない状況になるはずが今の資本主義のまま（経済＞環境）だと具体的な行動は進まず、①気候ファシズム、②野蛮状態、③気候毛沢東主義のいずれかの状態になると著者は予想。
２０４０年までに想定される電気自動車の置き換えが進んでもco2削減は１％程度。
世界の富裕層上位１０％の生活が、世界の二酸化炭素排出量49％に関与。※日本人の多くはこのグループに入っている。世界の貧困層下位50％は、世界の二酸化炭素排出量の１０％に関与。
全世界の人が帝国的生活様式を実行し始めた時、地球環境はどうなるのか。現在の先進国は、彼らに二酸化炭素排出量の削減を求めることができるのか。
国民生活に必要な社会資本や職種・サービスを（市）民営化。
脱成長（根本的な問題である資本主義にマルクス的な要素を取り入れる）
3.5％の行動が世の中を変える可能性
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